Clai Bijele Zemlje
クライ・ビエーレ・ゼミエ
2レストラン運営の長い経験の後、故郷であるイストリア半島へと戻り、2001年にワイン造りを始める。創業時から、『科学技術的』なワインはつくらないことを心に決めており、今日有しているような技術が何一つなかったころに、祖先が作っていたであろう飾り気の無いワインを目指す。長期のマセレーションを行い、木樽を用いるワイン造りを選択したのもそのためである。彼のキュヴェに名付けられる、オットチェント(800の意)という名前の由来はつまり、過去への回帰を思い起こさせるような名前をワインにつけたかったためだ。ウチカ山とミルナ川があり、この2つの地理的特徴と、アドリア海からの潮風とフリッシュ堆積物が地域のミクロクリマをつくりだす。そして土着品種によりテロワールの特徴を最大限に表現することを主眼に年間25000本のワインを造る。2017年からはディミトリ・ブレチェヴィッツを、セラーマスターとして招いた。ディミトリもまた、ジョルジオと同地域でワインを造っているが、ジョルジオを尊敬しており、高齢となったジョルジオの手助けになればと、クライでの仕事を買って出た。