Domaine de la Cadette
ドメーヌ・ド・ラ・カデット
わずか22歳で、150年近い歴史を誇る名門ネゴシアン、カミーユ・ジルーの醸造長に抜擢され、現在ブルゴーニュ・ワインの次世代を担う重要生産者として大きく脚光を浴びる、ダヴィッド・クロワのドメーヌ。クロワは1978年、ロワールのトゥール生まれ。ブルゴーニュ大学醸造学部在籍時のコント・アルマンでの研修時代から、その手腕に注目が集まっていた。当ドメーヌの初ヴィンテージは2005年。ボーヌ1級やコルトンなどを中心に28,000本前後を生産する。畑は事実上のビオロジック。醸造哲学は「どの年に、どこで採れたブドウか、というエスプリが、飲んだ時に感じられるワインを生むこと」。そのためにまず選果を徹底し、収穫時に畑内での選果の後、さらにセラー内で2回、選果を行う情熱を持つ。新樽率はグランクリュでも20~30%に抑制。セラー内での人的介入は発酵温度管理と亜硫酸添加以外はほぼ何も行わず、結果生まれるワインは、温かさ、古典的ニュアンス、洗練度の全てに高貴さをまとっている。