自然派ワインの楽しみ方

自然派ワイン(ナチュラルワイン、ヴァン・ナチュール)は酸化防止剤を微量しか使用しないものや無添加のものが多いため、天然酵母が生きているデリケートなワインです。上質な自然派ワインを取り扱うインポーターの野村ユニソンさんに自然派ワインの取り扱いを教えていただきました。

 

温度管理

「弊社輸入ワインの多くは、酸化防止剤の使用量が通常のワインと比較しても少なく、品質保持のためには保管・流通の温度に細心のご注意を頂く必要がございます。具体的にはセラーなど16度を超えない環境での保管をおすすめいたしております。」

 

澱(オリ)・濁り・色調

「弊社輸入ワインの多くでは、ワイン本来の香りや味わいをいかすため、清澄や厳密な濾過という作業を極力行ないません。そのため大小の澱(オリ)や濁り、濃い色調が見られます。これは、ワインに旨みが詰まっている証拠であり『美味しさが見える』状態であるといえます。稀に大きいオリが多く見られるワインもございますが、すべてブドウ由来の成分や酵母が固着したもので、飲用しても健康上の問題はありませんが、気になる場合は瓶底に静かに沈めて、ゆっくりとグラスにワインを注ぎお楽しみくださいませ。」

 

スティルワインの微発泡感

「酸化防止剤の使用が少ないいくつかのワインが、稀にスティルワインでありながら微発泡している場合がございます。これは、空気(酸素)とワインをできるだけ切り離しておく事を意図して(酸化防止剤の添加を極力抑えているため、出来るだけ酸素と触れないよう)、ワインの発酵時などに発生した炭酸ガスを残して瓶詰めしている場合がございます。こちらは、飲む際にデキャンタして頂くか、グラスの中でゆっくりと時間をかけてお飲み頂けますとより一層いきいきとした味わいをお楽しみ頂けます。」

 

また、ご家庭でお召し上がる際はワインのタイプにもよるけれど、「冷蔵庫の野菜室(6℃前後)に入れ、白ワインは冷やしたままの方がおいしく、赤ワインは召し上がる30分前ぐらいに冷蔵庫から出して室温になじませておくのもおすすめ」とのことです。ぜひお楽しみください。